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アフリカ旅行記⑧バオバブ『母なる森』とご対面

執筆者の写真: 森をツナグ
森をツナグ
2024年2月25日
読了時間: 4分

更新日:2025年11月27日



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バスからの夕陽が忘れられない

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美しい緑の惑星に

炎のような太陽が辺りを橙色の世界に変える

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うっとり見つめながら後ろを振り返ると

モクモク雲がピンクと薄紫に染まっている

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『全部受け取っていいんだよ』

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炎のような太陽だけでも美しいのに

ピンク色の雲も加わって

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どちらかひとつだけを選ぶ必要はなくて

望むものは全て遠慮なく受け取っていいんだよ

というメッセージが聞こえてきました

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左を見ると

雲間から稲妻と雷が鳴り響いてる

なんという祝福よ

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恍惚と喜びに包まれながら

16時間の長旅を終えて

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22時、真っ暗な目的地ムルンダバに

到着したのでした

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翌朝、早朝にパッと目が覚めて

海岸を散歩してたら、英語で話しかけられた

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地元のガイドさんだったので

ちょうど英語が話せる人を見つけたかったので

ラッキー

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夕方、バオバブの木に

連れて行ってもらうことに

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ボコボコ道を通って

ちらほらとバオバブの木が見えた先に…

ついた

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堂々と樹齢2000年とも言える

バオバブが立ち並ぶ

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これを見に、マダガスカルに来たのだ

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木の肌にそっと触れると

ずっしりとギュッと中身が詰まった

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軸が地面の中にしっかりと根付いている感じが

手を通して確かに伝わってくる

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夕方が近づいてくると

青と橙色のグラデーションに

バオバブの木たちが浮かび上がる

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どの角度から見ても、堂々とそびえたつ

力強くも優しい姿に見惚れた



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翌朝4時

今度は朝日の時間にバオバブを見にいく

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この日は曇りで途中から雨が降ってきた

朝日もイマイチだった

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『愛し合うバオバブを見に行きたい

バオバブ並木道以外も案内してくれると

言ったよね』

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ガイドさんがドライバーと交渉してる 

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愛し合うバオバブは

7キロくらい離れてるらしく

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ボロボロの車だし、雨季で水溜りもあるから

壊れるの嫌やから行きたくない

ということらしい 

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『いやいや、約束違うやんか

色々案内してくれるって言ったよね

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バオバブの木を見に

マダガスカルにきたんだし』

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わたしだって、はい、そうですかと

すごすごと引き下がるわけにもいかない

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行ったりきたりの交渉をしていると

なんと!!!牛車!!!!!

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『これに乗らせてもらったら

いいやんか!!!』

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ガイドさんに交渉してもらい

乗せて連れていってもらえることに



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見てるのと乗るのでは大違い

荷台に乗るとめちゃくちゃ揺れる

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しっかり荷台の縁を持って

足で踏ん張らないと、ポーンと

外に放り出されるくらいの揺れ具合

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手綱を引っ張っている人は

牛を長い木の棒でピシピシたたいて

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糞まみれの!!尻尾をぎゅうと掴んで

手綱代わりにしている

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糞がピチピチ顔についてる

なんだか色々すごすぎる

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しかし、初めての経験すごく楽しい

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バスで16時間の時も牛車をたくさん見たけど

荷台に乗るのもこんなに大変なんだな…

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荷台に座っていた2人は

米とキャッサバを街に売りにいく途中らしい

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1時間かけて自宅から畑に

さらに1時間かけて畑から街中に

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その途中でお時間をいただけて

本当にありがとうしかない

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この、愛するバオバブに行く道が

実によかった

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バオバブ並木道はすごくよかったけど

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近くでみると

バオバブの木たちに各国語で名前とか

たくさん彫ってあって痛々しかったし

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お土産物やさんとか

お金をくれと要求してくる子どもとか

ものすごく観光地されすぎてたのだ

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バオバブの木の声を聞こうと思っても

内側をぎゅっと閉ざしている感じがして

心から通じ合えない寂しさを感じていた

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牛車で揺られて通った道すがら目に入る

緑の広大な大地に

大きいバオバブや小さいバオバブ

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頭に葉っぱが生い茂っているのもあれば

ちょろっとしかないのもある

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実に多様な、ありのままのバオバブが

生き生きと、人間に邪魔されずにすくっと

宇宙の果てまで伸びているさまが

惚れ惚れするほど美しく、尊かった

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バオバブは

宗主国だったフランス人がつけた名前で

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マダガスカル語では

レナラ=mother forest 母なる森という

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1本でも森のような木だからだ

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太宰府天満宮も天神様の森という

宇美八幡宮もくすのきを湯蓋の森、という

同じ言葉の使い方に感動した

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樹齢もバオバブも、くすのきも

最大2000年ほど、同じ年数を重ねている 

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そして、わたしの屋号『森をツナグ』の森は

樹齢が長い1本の木を意味していたのだと

気付かされた

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日本で、世界で、そういう『森』を

繋いでいくことになるのだな、と



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福岡県 太宰府

© 森をツナグ

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