Educere(エデュケーレ)
「勉強を教える場所ではありません。」
この場は、子ども一人ひとりの中にあるものを引き出すための時間です。
Educere(エデュケーレ)という言葉は、「引き出す」という意味のラテン語。
Education(教育)の語源とも言われています。
その子の中にある思考のプロセス、ベクトル、好きなこと、そして才能。
それらを丁寧に見ていくことで、その子に合った学び方が見えてきます。
英語を学ぶことが目的ではありません。
その子自身の見方や感じ方が変わっていくことを大切にしています。
セッションでは、基本的に学校の宿題や課題を持ってきてもらいます。
わからないところや間違えたところを、
そのままにせず、「なぜそうなるのか」を一緒に紐解いていきます。


内側から引き出す学び
最初に出会ったのは、高校1年生の男の子ふたりでした。
どちらも英語が苦手で、単語も覚えられないし、よくわからないと言っていました。
ひとりは、人に寄り添ってもらうことが好きな子。
もうひとりは、理科的に物事を捉えるのが得意な子。
理科が好きで「地球も惑星もすべて同じように回っているのが面白い」と
話してくれた子には、
英語も同じように「公式」として捉えることを伝えました。
一見だらだらと続いているように見える英文も、
主語と述語を中心に成り立っていて、まわりに要素がついているだけ。
それぞれにルールがあり、構造があります。
それぞれに合った関わり方で、その子にあうベクトルで紐解いていくと、
少しずつ理解の仕方が変わっていきます。
また、身体の状態も大切にしています。
疲れていたり、緊張している状態では、集中することが難しいからです。
必要に応じて、手首や足首に触れながら、身体の軸を整えていきます。
子どもは本当に素直。
ほんの数分でも、身体と心が整うと、集中力は大きく変わります。
最後に少しだけ、自由な時間も設けてます。
ピアノを弾いたり、話をしたり、整体したり、庭になったさくらんぼを摘んだり
その子にとって必要な時間を過ごします。
勉強だけでなく、心の栄養も満たされていくことを大切にしています。
後日、お母さんから「これまでの塾と違って、迎えに行った時の顔が笑顔だった」と
いうメッセージをいただきました。
ここは、勉強を教える場所ではありません。
その子の中にあるものを、一緒に見つけていく場所です。

