「42年ぶりの再会と、つながるご縁」
- 森をツナグ

- 3月18日
- 読了時間: 4分

三重県の津市で42年ぶりに小学校1・2年生の時の
担任だった 工藤先生 にお会いしました
まず最初に驚いたのが、先生が 宝塚スターの熱烈な
ファンで追っかけまでしていたということ
そんな一面があるなんて
全く想像もしていなかったから、
最初に聞いたときは 「えっ!? そんな人だったの!?」 と
衝撃を受けました(笑)。
当時の先生は、優しくて落ち着いた先生という
印象しかなかったので、
まさかそんな情熱的な一面があるなんて!
今の先生の話を聞けば聞くほど、
「昔のイメージと全然違う!」 という驚きが
止まりませんでした。
さらに嬉しかったのは、先生が今でも非常勤として
働いている ということ。娘さん2人を育てながら
学校の先生をやり続けたこと、そして、「今の60代が
一番楽しい」 と言っていたことが、とても印象的でした。
ようやく時間ができて、お気に入りのホテルにいったり
宝塚スターの舞台を見に行ったり、
『家庭をひきづりたくないから、1人で行くのよ〜』と
楽しそうに話す先生を見て、嬉しかったです。
✴︎
小学校1年生の頃の私は、
「クラスに馴染めず、モジモジして自分の意見が
言えなかった」と思い込んでいたけれど
先生の記憶の中の私はまったく違っていました
「わが道を行っていたから、みんなが ‘えっ⁉︎’ という
反応で、馴染めていなかったんだよね」 と先生が
言っていて(笑)、その視点がすごく面白かった。
自分では「馴染めなかった」と思っていたけれど、
実は 自分らしくしていたから、最初は浮いていた。
でも、時間が経つにつれて自然と周りが集まるように
なっていった ということだったらしい。
自分の記憶の中の「馴染めなかった」という感覚と、
先生が見ていた「周りを気にせず自由にしていた」姿
とのギャップが新鮮で、記憶って思い込みの部分も強くて
偏っているのだなぁと思わせられました。
✴︎
その背景には、私が地域の幼稚園ではなく、みんなとは
違う別の幼稚園に通っていた ことも関係していたのかも。
小学校に入ったとき、周りはすでに顔見知りの子たち
ばかりで、私は最初から「違うところから来た子」だった。
だからこそ、最初はクラスの中で少し浮いていたのかもしれない。
でも、それを「馴染めなかった」と捉えていたのは私の方で、
先生の目から見ると、私はただ「自分の道を行っていた」だけだった。
✴︎
そして、今回改めて驚いたのは、
当時、工藤先生は新卒2年目 だったということ。
まだ教師としての経験も浅いはずなのに、
ちゃんと 一人ひとりの個性をしっかり見てくれていたんだな
ということに感動した。
誰々ちゃん、と名前とエピソードをちゃんと覚えてて
まだ先生になりたてだったからよく覚えてると
言ってたけど、40年以上たってもすぐに思い出せる
先生は本当にすごいなぁと。
✴︎
そして、先生が 「今だから話せるけどね」 とこっそり
話してくれたことがあった。
私と、同じ別の幼稚園から来たもう一人の子が、
最初の頃 「素の自分を隠して、周りに合わせていた」 らしい。
でも、みんなは最初、その「作った彼女」に
寄っていっていたんだとか。
だけど、だんだんと「素の自分」を出す私に
人が集まるようになっていったらしい。
先生はその様子を見て、
「素の自分を出すことの大切さ」 をものすごく実感したそうで、
それ以来、新しいクラスを持ったときには
「自分らしくいることが何よりも大事」 ということを
伝えるようになったそうだ。先生の教育観に自分が
影響していたなんて、思いもしなかった。
✴︎
当時の私から見た先生は、
とにかく 「優しくて、寄り添ってくれる先生」 という
印象だったのに、
今回会ってみたら めちゃくちゃ喋るし
ものすごく面白い人 だった(笑)。
私が思い描いていた先生のイメージとは全然違う側面が
見えて、新しい発見が本当に面白かった!
✴︎
特に印象的だったのは
生徒に日記を書いてもらうんだけど
心にグッときた日記をみんなの前で読む、と
先生が言っていたこと。
当時から、生徒の個性や心の動きを大切にしてくれる
先生だったんだなと改めて感じました。
私がこんなに先生を好きで
今回もわざわざまた会いたいって思えた理由は、
単に優しいとか厳しいとかではなく、
「先生である前に、一人の人として、
私たちの気持ちを大切にしてくれていた」
からなのかもしれません。
✴︎
ここ数年「先生どうしてるかな、一度会って話したいな」
と思っていて、
思い切って手紙を出したら、すぐにお返事が来て、
こんなにもスムーズに会えることになった。
やっぱり 行動してよかった!
先生とこうして再会できたこと自体が、
大きなご縁の流れだったんだなと思います。
✴︎
あの頃のままの記憶を大切にしつつ、
今の先生と新しく再会できたこと。
まるで時間旅行をしたみたいな、
不思議で温かい1日でした。
本当に 出会いはつながっていくんだなと実感した日。
この余韻をしばらく噛みしめたいと思います




コメント