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執筆者の写真森をツナグ

オンライン写真展 『母性 - Mother Earth -』



森をツナグ2周年記念 オンライン写真展 (本日最終日)

『母性 - Mother Earth -』


不妊治療をしていました。 東京でも、福岡に来てからも。

東京で一度流産して、 そのあと子宮外妊娠をしました。 辛かった。

子どもは好きだけど、 なんのために子どもが欲しいのか、 本当に欲しいのか、 わからなくなっていました。

福岡にきて不妊治療をやっていた ある日のこと。

本当に辛くなって、手がブルブル震えて、 自己注射ができなくなりました。

「もう無理!」と夫の前で叫んで、 注射針を机に叩きつけて、 ボロボロ泣きました。

そんな頃出会ったのが、 宇美八幡宮のくすのきです。

宇美八幡宮は安産の神さま。 一千年以上、たくさんの新しい命を 見守り続けてきました。

何度も何度も通って、 くすのきの前に立って、対話するように、 わたしにとっての 新しい命とは何かを問い続けました。

自分の子どもという新しい命ではなく、 わたし自身が新しい命に 生まれ変わろうと思いました。

自分がやりたいことを全てやって、 子どもたちとの新しい関わりを 見つけていこうと決意しました。

命とは何かを考えていた時、 いつも頭に流れていたのが、 映画『おおかみこどもの雨と雪』の 『お母さんの歌』です。

落ち込んで悩むわたしに、 夫が流してくれた曲です。

「ともちゃん、子どもがいなくても、 ふたりでちゃんと家族なんだよ。 だからいいんだよ」と。

頭で流れる曲にのせて、 子どもにまつわるこれまでの想いを この作品に込めました。

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