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執筆者の写真森をツナグ

10代、20代のお客さまのこと



去年の後半、特に年末にかけて10代や20代前半の学生さんが立て続けにお越しになることがありました。

ご自身でのご予約をはじめ、お母さまが娘さんに勧めてくださったり、お客さまからのご紹介だったり、本当にありがたいご縁の数々でした

みんな、抱えている悩みがそのまま身体にでています。言葉にならない言葉をぐっと内側に溜め込んで、押しつけられる価値観とありたい自分の狭間で苦しんでいます。

自分の進路は本当はこうしたいのに、親に反対されて困っている。

親の希望通りの学校に行って、評価されるためになんとか頑張っているけれど…もう力が出てこない。

優等生として頑張らなきゃ、ちゃんとできてない自分はダメ人間だ。。。

事情はそれぞれに違うけど、一様に、親の価値観が正解でちゃんと評価されないとダメだ…だからそのために頑張らなきゃと思い悩んでいることが多いです。

頑張りすぎて両肩パンパンで肩こりが激しかったり、感情をうまく消化できずに背中の後ろが疼くように痛かったり、感情を溜め込んで仙骨が硬かったり、重荷を背負いすぎて腰が痛かったり。

驚くほど、昭和の価値観に縛られていることも。確かに、昭和の価値観で教育されてきたわたしたち世代が親になるので、それも当然のことです。

でも、これからますます自由な選択肢って増えていく時代。年齢が若くても、みんなちゃんと自分の中でこうしたい、っていう気持ちを持っています。

その気持ちはモヤモヤしたりするから、最初はうまく出てこない。でも、ゆっくりと気持ちを言葉ではきだしいくと、モヤモヤが少しづつ明確になっていきます。

いいとか悪いとか、一切の評価なく、その事実を事実として受けとめていくと『責められない、大丈夫』と心も身体も安心するので、より心の声がはっきりと聞こえてきます。

身体の声を聞いて整理すると『わたし、こうしたかったんです!ほんとうは!』と頭と身体両方でしっくりくるポイントが見つかります。

若いから変化も早いから、明確になると、目がキラッキラします。眩しくて、こちらが思わず目をつぶってしまうほどに(笑)

忘れられないことがあります。

学校に行けないわけじゃなかったけど、人が密集したり、空間に閉じ込められているのが苦手で、電車も怖がっていた女子中学生の子がいました。

その子に、電車に乗っているイメージをしてもらって手を握るとすごく冷たい。

アウシュビッツの収容所に向かう列車に乗せられているユダヤ人のイメージが思い浮かびました。

「電車に乗ってる時ってさ、みんな死に向かうような暗いつめたい感じで閉じ込められて、移動させられてる感じじゃない?」

「そうです、そんな感じです」

冷たい手から伝わってくるイメージを彼女に伝えていくと、そうです、そうです、と彼女は言います。

辛かった記憶を手で優しく包み込んでもらい、呼吸とともに手放すイメージで吐いてもらいます。ゆっくりと何度も繰り返していくうちに、だんだんと手があたたかくなり身体もふっと緩んできました。

「あ、そういえば。昔、一時期、アンネの日記をすごく読んでいたことがありました。大変な状況なのに彼女は文章の力で伝えようととしてすごいなって思っていて」

無意識で身体はわかっているのだなぁと驚きました。

たくさんの方々を診てきて、身体はわたしたち自身が認識してない過去を記憶していると実感しています。その情景が本人にはすごくしっくりくる。そしてトラウマになっていたり、逆に幸せな記憶になっていたりします。

その後、彼女は電車や密集した空間が好きにはならないけど、前に比べると平気になった、と聞きました。そして自分が得意なアートの力で表現していきたいと。

親子同士だと、どうしてもぶつかり合ってしまうもの。第三者には素直に話せることが往々にしてあります。

若いうちに、自分のあり方や大切にしたいと価値観がをクリアにできれば、早いうちから彼ら彼女らしく、自由に生きることができる。そんなお手伝いをしていきたいと願っています

何かあれば、どうぞお気軽にご相談くださいませ

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