風景を見つめていると 頭の中でリズムが鳴り始める
最初は単音がひとつ、ふたつ、リズムが鳴りはじめて、それがフレーズになり、
やがて駆け抜けるような曲となり頭の中でこだまする
その音に乗っかって、言葉が紡ぎ出されていく
そんな時の言葉は、わたしが書く言葉でありながら
わたしの言葉ではない感じがする
自然に頭に思い浮かぶ言葉を思うままに書き綴っていくと
文章が出来上がっている、そんな感覚
わたしはこの感覚が好き
書かなきゃ、という気持ちで向かうと全然書けないし、
書いていてつまらない文章になる
でも、そういう雑音を一切排除して、大切にしたいことは
なんだっけという気持ちだけに集中すると
やがてリズムが鳴りはじめて、言葉が自然に浮かんで広がっていく
どれだけ自分を透明にできるか、素直な気持ちで風景を見ているのか
それに尽きるのだと思う
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