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執筆者の写真森をツナグ

歴史に触れるということ


ずっと歴史に触れたいと思ってきました。


大学受験のために日本史を勉強したけど、ひたすら知識を暗記し、試験が終わったらきれいに忘れてました。社会人になってもう一度学び直したくて、受験の定番 山川の日本史や世界史を買って読んだけど、全然頭に入ってこなくて残念な思いをしてました。


博物館勤務の夫と博物館に頻繁に行っていたけど、夫が展示品を一生懸命説明してくれても、歴史とわたしの距離が遠くて、説明が頭の中に入らない。途中で疲れてしまって休憩していることがよくありました。なんとかしたいなと思いつつ、どうにもなりませんでした。

太宰府に来て、7世紀に西の都があった太宰府政庁界隈でぼーとしたり散歩を繰り返していた時のこと。遣唐使として唐に行っていた空海が、帰国後2年この界隈に滞在していたことを知りました。わたしが歩いている同じ道を空海が歩いていたかもしれないと思うと、時空を超えて空海に触れた気がして、歴史と自分をつなぐ接点がようやく見つけられた気がしました。

歴史は頭で覚えるものではなく、五感で感じるものなんだと。

この3ヵ月、太宰府、福岡、長崎、鹿児島、実家の桑名、名古屋、東京など気のおもむくまま、その土地の博物館や歴史史跡を巡り、その土地の歴史に関する本を読んで、身体で感じたことを頭で理解して身体に落とし込む、その繰り返しです。ようやく歴史が身体に馴染んで、言語化できるようになってきました。

いま関心のあることは、神社と神様を祀るということ。太宰府に来てたくさんの神社仏閣に行く機会があるけれど、これまで当たり前にまわりにあったので疑問に思ってこなかったけれど、そもそも多額のお金をかけてこんなにたくさんの神社仏閣をなぜ作ったのか、神様を祀るというのはどういうことなのかの意味を知りたいと思ってます。

ということで、今日も九州国立博物館に来ています。

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